Complete User Documentation

cvELD Schematic View

インストールから基本操作、階層編集、全ショートカット、設定、保存、トラブル対応までを1ページにまとめた完全版。

はじめに

cvELD Schematic View は、Blender の 3D View にシーン階層をノードとして表示し、選択、表示切り替え、階層編集、レイアウト整理を行うアドオンです。

はじめて使う方

  1. インストール・更新・削除に従ってアドオンを有効にします。
  2. ユーザーガイドの「画面を開く」と「基本ナビゲーション」を確認します。
  3. キー操作を一覧で確認する場合はショートカットリファレンスを参照します。
  4. 問題が起きた場合はトラブルシューティングを確認します。

データの保存先

  • ノード位置、折りたたみ状態、レイアウトプリセット、Backdrop、Sticky Note、ノード注釈、MemoCam などのシーン固有情報は .blend に保存されます。
  • ショートカットプリセットや外観などのユーザー設定は Blender のアドオン設定に保存されます。
  • Blender の Object、Collection、Bone、Constraint などを変更する操作は Blender の Undo 対象です。
  • Schematic 内部のレイアウトや注釈の操作は、Schematic 実行中の Ctrl+Z / Ctrl+Y で取り消し・やり直しできます。

重要な階層編集やアドオン更新の前には .blend を保存してください。Library Link、Library Override、読み取り専用データでは、一部の編集操作を利用できません。

インストール・更新・削除

必要環境

  • Blender 4.5以降
  • Blender 5.2に対応
  • cvELD_SchematicView-<version>.zip

インストール

  1. Blenderを起動します。
  2. Edit > Preferences > Add-ons を開きます。
  3. 右上のメニューから Install from Disk を選びます。
  4. ダウンロードしたZIPを、展開せずに指定します。
  5. cvELD Schematic View を検索して有効にします。
  6. 3D Viewで N キーを押し、Schematic タブが表示されることを確認します。

起動方法

  • Nパネル: 3D View > Sidebar > Schematic
  • 3D View内で表示: 9 または PageDown
  • 専用ウィンドウ: PageUp または Ctrl+9

アドオン設定の Open in New Window が有効な場合、Nパネルの起動ボタンは専用ウィンドウを開きます。

更新

  1. 作業中の .blend を保存します。
  2. Schematic Viewを閉じます。
  3. PreferencesのAdd-ons画面から新しいZIPをインストールします。
  4. Blenderを再起動します。
  5. Add-ons画面で表示されるバージョンを確認します。

古い版のコードがメモリに残ることを避けるため、更新後はBlenderの再起動を推奨します。シーンに保存された表示設定、レイアウト、注釈は通常そのまま引き継がれますが、重要なファイルは更新前にバックアップしてください。

削除

  1. Schematic Viewを閉じます。
  2. Edit > Preferences > Add-ons でアドオンを無効にします。
  3. Add-ons画面のメニューから削除します。
  4. Blenderを再起動します。

アドオンを無効化しても、.blend 内に保存されたカスタムプロパティが直ちに削除されるとは限りません。

ユーザーガイド

インストール手順や問題への対処を含む資料一覧はドキュメント索引、全キー操作の一覧はショートカットリファレンスを参照してください。

1. 画面を開く

3D Viewで N を押して Schematic タブを開き、先頭パネルのノードツリーアイコンを押します。同じ3D View内にオーバーレイが表示されます。ウィンドウアイコン、PageUpCtrl+9 から専用ウィンドウも開けます。

Schematic Viewのセッションは起動したウィンドウと3D Viewに属します。別の3D Viewには独立して起動できます。

2. 基本ナビゲーション

操作 既定の入力
パン MMB ドラッグ
ズーム マウスホイール
ノード選択 LMB
追加選択 Shift+LMB
選択切り替え Ctrl+LMB
矩形・投げ縄選択の切り替え F9
選択対象を表示 F
全体を表示 A
ズームをリセット R
更新 F5
終了・操作キャンセル Esc

Softimageプリセットでは S+LMB でパンし、LMB / MMB を選択ジェスチャーとして利用できます。

3. 表示スコープ

Nパネルまたは上部ツールバーの Scene メニューから対象範囲を選びます。

  • Scene: シーン全体を走査します。
  • View Layer: 現在のView Layerを基準に表示します。
  • Selection: 選択対象と関連階層に絞ります。

大規模シーンでは View Layer または Selection を使い、Filtersで種類を絞ると扱いやすくなります。

4. ノードと選択

ノードの選択は原則としてBlenderの選択状態と同期します。Nパネルの 3Dビューとノード選択を同期 ボタンがONの間、BlenderとSchematicの選択が双方向に同期します。OFFにすると現在のSchematic選択を保持し、選択同期を停止します。

主な操作:

操作 ショートカット
名前変更 F2
複製 Ctrl+D
リンク複製 Alt+D
整列 L
無効状態の切り替え D
設定された可視性の切り替え H
削除 Delete
検索 Shift+Tab
Branch選択 Alt+B
Tree選択 Alt+T

リンク済みデータ、Library Override、読み取り専用データでは利用できない編集があります。実行できない理由は画面下部のステータスに表示されます。

5. 階層編集

/Parent Picker を開始します。親を変更するノードを選び、対象ノードをクリックして確定します。Esc でキャンセルします。

Boneの親変更では、必要に応じてBlenderのモードと選択状態を一時的に切り替え、完了後に復元します。複雑なリグでは操作前にファイルを保存してください。

その他の階層・構造操作:

  • Alt+C: Constraint追加
  • Alt+G: 選択ノードをグループ化
  • Shift+Alt+G: グループ解除
  • Alt+L: ノード位置のロック切り替え
  • Alt+E: すべて展開
  • Alt+Q: すべて折りたたみ
  • Shift+Alt+E: 深さを指定して展開
  • Alt+I: 選択対象をIsolate / 解除

6. リンク表示

Links パネルまたは Show メニューから表示を調整します。

  • Parent link
  • Constraint link
  • Modifier link
  • Material link
  • Instance link

ConstraintアイコンがOFFならリンクを表示しません。ONの場合は Selected Only / Always の二択から表示方法を選びます。ConstraintとMaterialはそれぞれ Straight / Parallel の経路を設定できます。Selected Links Only を使うと選択ノードに関係するリンクだけを表示します。

リンクをクリックすると内部選択できます。リンク上のDotは経路整理に利用でき、Period で追加、ドラッグで移動、Delete で削除できます。

7. レイアウト

Layout パネルから以下を設定できます。

  • 縦方向 / 横方向
  • Creation、Type、Height / Width、Width / Heightによるソート
  • Auto Layout
  • Grid表示とGrid Size
  • Snap to GridがONのときのグリッド・近傍スナップ
  • 全体または選択対象の再配置
  • ユーザー位置のリセット

主要ショートカット:

  • Ctrl+R: 全体を再配置
  • Shift+R: 選択対象を再配置
  • Snap to GridがOFFの場合、ノードドラッグ中の Ctrl: 一時的にスナップ

スナップ中は吸着先のX/Y位置にシアンのガイド線が表示されます。近くに別ノードのエッジまたは中心がある場合はそちらを優先し、それ以外の軸は表示グリッドへ吸着します。

レイアウトプリセット

Layouts パネルで現在のノード位置、並び、折りたたみ、ビュー、方向、ソートなどを名前付きで保存・読込・削除できます。プリセットはシーン内に保存されます。

8. Backdrop・Sticky Note・注釈

機能 操作
Backdropを追加 B
Sticky Noteを追加 N
リンクへDotを追加 Period
選択した注釈要素を削除 Delete

Backdropはノードの視覚的な分類に使います。タイトル、色、透明度、文字設定、前後関係を編集できます。Sticky Noteは自由なメモやチェックリストとして利用でき、ノードへの固定にも対応します。右クリックメニューから複製、色変更、前面・背面移動などを実行できます。

これらの情報は.blend内に保存されます。

9. MemoCam

MemoCamは現在のパンとズームを4スロットに保存します。

  • Ctrl+1Ctrl+4: 現在のビューを保存
  • 14: 保存したビューを呼び出し

Nパネルの View または画面内ツールバーからも操作できます。MemoCamはノード選択ではなく、表示位置を記録します。

10. Nパネルの設定

  • Filters: Object・Collection・Bone・Material・Instance と、「Other Object Types」(Metaball・Volume・Point Cloud・Grease Pencil・Lattice・Light Probe・Speaker・Hair Curves)の表示を制御します。
  • Links: リンク種類、表示条件、経路
  • Layout: 配置、方向、ソート、グリッド
  • Layouts: 名前付きレイアウトプリセット
  • Appearance: アイコン、色、背景透明度、ツールバー
  • View: フレーミング、MemoCam、専用ウィンドウサイズ
  • Interaction: 選択形状、H キー時の可視性チャンネル選択。ボーンは「Hide Bones」トグルのみで制御され、他のチャンネルは対応しません。マテリアルは可視性を持たないため H キーに対応しません。
  • Advanced: 初期スコープ、アドオン設定への導線

11. ショートカット設定

Edit > Preferences > Add-ons > cvELD Schematic View で設定します。

  • Modern: Blender/一般的なノードエディタに近い操作
  • Softimage: held-Sを使うパンなどSoftimage寄りの操作
  • User: 個別に変更した設定

設定はJSONとしてExport / Importできます。グローバルな起動キーはBlenderのキーマップ設定、Schematic実行中の操作キーはアドオン設定から変更します。

12. Undo

Ctrl+Z / Ctrl+Y はSchematic内のレイアウト、折りたたみ、注釈などに対応します。Blenderデータそのものを編集する操作はBlenderのUndo体系も利用します。重要な階層編集の前には.blendを保存してください。

ショートカットリファレンス

このページは Modern プリセットの既定値を示します。Schematic 実行中のキーは Edit > Preferences > Add-ons > cvELD Schematic View で変更できます。

起動と Blender 全体のキー

操作 既定の入力
3D View 内で Schematic View を開く・閉じる 9 または PageDown
専用ウィンドウを開く PageUp または Ctrl+9
3D View / Outliner で設定された可視性を切り替える H

9 はテンキーではなく、キーボード上段の数字キーです。これらは Blender の Keymap から変更します。

ナビゲーションと選択

操作 既定の入力
パン MMB ドラッグ
ズーム マウスホイール
選択 LMB
追加選択 Shift+LMB
選択切り替え Ctrl+LMB
選択解除ジェスチャー Ctrl+Shift+LMB
矩形 / 投げ縄選択を切り替える F9
選択対象を表示 F
全体を表示 A
ズームをリセット R
N パネルを開く・閉じる Tab
Viewport Operation Space
更新 F5
操作をキャンセル・Schematic View を閉じる Esc

編集

操作 既定の入力
Undo / Redo Ctrl+Z / Ctrl+Y
Parent Picker /
親を解除 Alt+/
名前変更 F2
複製 / リンク複製 Ctrl+D / Alt+D
選択ノードを整列 L
無効状態を切り替える D
設定された可視性を切り替える H
選択要素またはリンクを削除 Delete
ノードを検索 Shift+Tab
Branch / Tree を選択 Alt+B / Alt+T
ロックを切り替える Alt+L
グループ化 / グループ解除 Alt+G / Shift+Alt+G
Constraint を追加 Alt+C

表示、配置、注釈

操作 既定の入力
全体 / 選択対象を再配置 Ctrl+R / Shift+R
すべて展開 / すべて折りたたむ Alt+E / Alt+Q
深さを指定して展開 Shift+Alt+E
選択対象を Isolate / 解除 Alt+I
Backdrop を追加 B
Sticky Note を追加 N
リンク上に Dot を追加 Period
MemoCam 1~4 を保存 Ctrl+1Ctrl+4
MemoCam 1~4 を呼び出す 14

ノードドラッグ中は、Snap to Grid が OFF の場合でも Ctrl を押している間だけスナップできます。

メニュー固有のキー

画面内メニューが開いている間は、各項目に表示されたキーで機能を切り替えられます。たとえば Scene メニューでは S / Y / E で Scene / View Layer / Selection を選び、Show メニューではノード種類やリンク種類を切り替えます。通常操作と同じ文字キーでも、開いているメニューが優先されます。

Softimage プリセット

Softimage プリセットでは次の操作だけが Modern プリセットと異なります。

操作 Softimage プリセット
パン S+LMB
選択ジェスチャー LMB / MMB

カスタマイズと入出力

  • Modern: Blender や一般的なノードエディターに近い既定操作です。
  • Softimage: held-S を使うパンなど、Softimage に近い操作です。
  • User: Modern または Softimage を土台に個別変更した状態です。

設定は JSON として Export / Import できます。グローバルな起動キーは Blender の Keymap、Schematic 実行中の操作キーはアドオン設定で管理されます。

トラブルシューティング

Schematicタブが表示されない

  1. Blenderが4.5以降であることを確認します。
  2. Edit > Preferences > Add-ons でアドオンが有効か確認します。
  3. 3D Viewにマウスを置いて N を押します。
  4. Blenderを再起動します。

更新直後は古いモジュールがメモリに残る場合があるため、再起動が有効です。

9 を押しても開かない

  • テンキーではなくキーボード上段の 9 を確認してください。
  • PageDown でも起動できます。
  • Blenderの Preferences > Keymap で競合を確認してください。
  • カスタムキーマップでは、アドオンを再読み込みすると登録が反映される場合があります。

専用ウィンドウが開かない

PageUp または Ctrl+9 を試してください。ウィンドウが別モニターや画面外に残っていないかも確認します。アドオン設定で専用ウィンドウの初期幅・高さを変更できます。

ノードが表示されない

  • Scopeを一度 Scene にします。
  • 検索文字列を消します。
  • Filtersで対象種類が有効か確認します。
  • 折りたたまれた親ノードを展開します。
  • Isolateを解除します(Alt+I)。
  • F5 で更新します。

View Layerから除外されたノードは、現在のスコープやフィルターによって表示されない場合があります。

選択がBlenderと同期しない

Nパネル先頭の選択ロックが有効になっていないか確認します。リンク済み、除外済み、選択不可のデータは通常のBlender選択へ反映できないことがあります。

編集操作がキャンセルされる

次を確認してください。

  • データがLibrary Linkまたは読み取り専用ではないか
  • Library Overrideで許可されている操作か
  • Bone操作に必要なArmatureが編集可能か
  • 親変更で循環階層が発生しないか

画面下部の警告ステータスに理由が表示されます。

表示が重い

  • Scopeを View Layer または Selection に絞ります。
  • 不要なノード種類とリンクを非表示にします。
  • Constraint Linksを Selected Only または Off にします。
  • Node Previewsを無効にします。
  • 重い3Dシーンでは、Schematicの計測時間に3D View側のGPU待ち時間が含まれることがあります。

描画が消える・透明表示がおかしい

Blenderを再起動し、Factory Startupの軽いシーンでも再現するか確認してください。GPUバックエンド、Blenderバージョン、再現操作を不具合報告へ含めてください。

例外が発生した場合、診断ログはアドオンフォルダーではなくBlenderの一時ディレクトリに保存されます。

  • cveld_schematic_modal_error.log
  • cveld_schematic_draw_error.log

不具合報告に必要な情報

  • Blenderの完全なバージョン番号
  • OSとGPU
  • アドオンのバージョン
  • 再現手順
  • Object / Collection / Boneなど対象データの種類
  • エラーメッセージまたは一時ディレクトリのログ
  • 可能であれば最小構成の.blend

公開できない制作データや個人情報をIssueへ添付しないでください。

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