ShellFitBrush 1.0.2 · Blender 4.5+

cvELD ShellFitBrush · 1.0.2 · 詳細マニュアル

衣装をなぞって、形を整える。

浮いた飾りを沿わせる。リボンの位置を動かす。ガタついた布や頂点の間隔を整える。編集モードでも、ペイント中でも使える形状調整ブラシです。

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使い始める

対応:Blender 4.5以上5.3未満。4.5.0・5.2.1で検証しています。Windowsで検証しました。

ZIPを解凍せずBlenderへドラッグするか、Preferencesの「ディスクからインストール」で選び、有効にします。更新時はブラシ操作を終えてください。開発版と拡張版の二重有効化は避けます。削除はPreferencesから無効化・アンインストールします。

  1. 動かす衣装メッシュを選びます。ボディはフィット先で、動かす側ではありません。
  2. 3DビューのサイドバーでcvELD Shell fit Brush → ブラシ開始。左ツールバーのShellFitBrushでも開始できます。
  3. ヘッダーでブラシを選び、左ドラッグでなぞります。離すと確定、途中のEscで取消、確定後のCtrl+Zで元に戻します。

最初の練習:衣装を選ぶ →「移動」→ 飾り全体を円に入れる → 少しドラッグ。形が動くことを確認してから、シェルフィットや等間隔を試します。

オブジェクトモードから開始すると編集モードへ移ります。ウェイト・テクスチャ・頂点ペイントからは、そのモードを維持します。「ペイントに戻る」で前のツールへ戻れます。標準スカルプトモードと画像エディター内の操作は対象外です。

困りごとから選ぶ

ヘッダーのブラシ名、サムネイル、画面下のカタログから選べます。カタログのプリセットは対応する造形保持・体積保持をオンにします。選んだ後もヘッダーで変更できます。

ヘッダーと効果アイコン

ブラシ名の右の自動/スポイトでフィット先を指定します。空欄は自動探索、指定時はそのメッシュだけが対象です。続いてサイズ・強さ・浮かし・検索距離を調整します。検索距離の初期値は10 cm。浮かしは残す隙間、検索距離は面を探す範囲で、別の役割です。

シェルフィットのヘッダー。画像をクリックすると原寸で開きます。
シェルフィットのヘッダー。画像をクリックすると原寸で開きます。
機能・操作効果・使い方
盾+赤いリボン:造形保持飾りの厚みや奥行きを保ちながら移動・フィットします。リボン全体をブラシ円に含めて使います。OFFは面へ強く沿わせたい薄い布向け。完全な剛体固定ではありません。
画鋲:境界を固定メッシュの開いた端の頂点を動かさず、袖口・裾などの輪郭を保ちます。対象が境界の頂点だけなら変形しません。
テープ+頂点:選択をマスクなぞり始めに選択されていた頂点だけを動かし、未選択の頂点を保護します。何も選択していなければ警告して停止します。OFFで選択による制限を解除。
範囲アイコン現在の範囲を1つ表示。クリックして縦に開く3つから「範囲内すべて」「接続のみ」「交差アイランド」を選びます。初期値は交差アイランドです。
体積保持スムーズ・平坦化・等間隔で縮みや厚みの変化を抑えます。造形保持とは別の設定で、厳密な体積固定ではありません。
ビュー内の効果アイコン。対応する機能だけ表示されます。
ビュー内の効果アイコン。対応する機能だけ表示されます。

ヘッダーとビュー内のアイコンは同じ設定を操作します。各アイコンにマウスを置くと機能名と効果を表示します。「設定」内の説明はPreferences → 一般設定のヒント表示で切り替えます。効果バーの自動非表示・サイズ・不透明度も一般設定で変更できます。

浮かしのドラッグ上限は一般設定で変更できます。直接入力はその上限を超えられますが、有限の数値範囲内です。大きな値は隙間を広げるので、検索距離と対象の位置も確認してください。

膨張

膝や肘の布に少し余裕を作りたい

  1. 「膨張」を選び、強さを0.2〜0.4から始めます。出したい部分が円の中央に入るサイズにします。
  2. 膨らませたい場所を短くなぞり、ボタンを離して横から確認します。足りなければ同じ場所をもう一度なぞります。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

中央が面の表側へ出て、周囲へなだらかにつながれば成功です。法線方向に動くので、逆へへこむときは面の向きを確認します。ボディとの距離は自動で一定にはなりません。

スムーズ

フィット後の小さな凸凹をならしたい

  1. 「スムーズ」を選び、横の「体積保持」をオフ。強さ0.2〜0.4、細かい凸凹を数個含むサイズから始めます。
  2. 凸凹のある面を軽くなぞります。外周を動かしたくない場合は「境界を固定」をオンにします。Softimageの初期設定では右ドラッグでも通常スムーズを使えます。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

尖りが減りますが、布や飾りが縮んだり薄くなったりする場合があります。丸みを残したい場合は体積保持をオンに切り替えます。

スムーズ+体積保持

袖の太さを残して、頂点のばらつきをならしたい

  1. 「スムーズ」の横の「体積保持」をオン。袖口を残すため「境界」もオンにし、強さ0.3程度から始めます。
  2. 袖の不均一な部分を少しずつなぞります。カスタム以外の初期設定では中ドラッグで、選択中のブラシに関係なくこのスムーズを一時使用できます。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

頂点が表面に沿って動き、通常スムーズより丸みを残します。厳密な体積固定ではありません。法線方向の凸凹を強く削る用途には通常スムーズを使います。

移動

リボン・飾りボタンの位置をずらしたい

  1. 「移動」を選び「造形保持」をオン。独立した厚いパーツは全体が円に入るサイズにします。強さ1.0なら移動量が分かりやすくなります。
  2. パーツの上で左ボタンを押し、移動先へドラッグして離します。ドラッグを始めた時点で対象範囲が固定されます。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

画像では飾りの厚みを残して位置だけを変更しています。ボディへの接触は保護しないので、体の表面に沿わせたい場合は次の「シェルフィット移動」を使います。

シェルフィット

体や内側の服から浮いたパーツを沿わせたい

  1. ブラシ一覧で「シェルフィット」を選びます。最初はスポイトでボディ/内側の衣装を指定すると確実です。「浮かし」は残したい隙間、「検索距離」は探せる距離です。
  2. 飾りや厚い部分は「造形保持」をオンにして全体を円で覆い、短くなぞります。薄い布を強く沿わせる場合はオフから試せます。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

画像は斜めから比較しています。浮いていた飾りが下の布へ近づき、厚みは残っています。届かない場合は検索距離を増やします。狭い隙間では厚みと指定の隙間を同時に満たせないことがあります。

シェルフィット移動

胸元の飾りを、服から浮かせず横へ動かしたい

  1. ブラシ一覧で「シェルフィット移動」を選び、対象と浮かし量を設定します。飾りには造形保持をオン。最初にフィットしておくと動きが分かりやすくなります。
  2. パーツ全体を円で覆って左ドラッグします。視点は動かす方向が見やすい角度にします。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

パーツが対象面に沿って移動します。対象の外へ完全に出た場合は直前の有効な位置を保ちます。自由な空間移動には通常の「移動」を使います。

シェルフィットリラックス

フィットした布の頂点を、面から離さずならしたい

  1. ブラシ一覧で「シェルフィットリラックス」を選びます。画像のような平らな布は造形保持をオフ、境界をオンにして試します。
  2. 頂点が詰まった場所を数回なぞります。対象と浮かし量はフィット時と同じ値にします。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

面との隙間を保ちながら頂点がならび直します。飾りの奥行きを残すときは造形保持をオンにできますが、効果は弱くなります。狙った列だけ等間隔にするなら「等間隔」を使います。

平坦化

ガタついた腰ベルト・布パネルを平らにしたい

  1. 「平坦化」、方向「両方」、体積保持オンから始めます。強さ0.3〜0.5、数列を含むサイズにします。
  2. 凸凹を横切るように短くなぞります。「開始平面を保持」はそのストロークで同じ平面、「局所平面に追従」は周囲の曲がりを見ながら整えます。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

凸凹が減り、面がそろえば成功です。体積保持は法線方向の移動量を補正します。開いた布では閉じた立体の体積を固定する意味ではありません。折り目を残すには範囲を狭めます。

等間隔

横一列の頂点の詰まり・広がりを整えたい

  1. 「等間隔」、方向「横の流れ」、体積保持オン。方向が合わない場合は「基準辺」で横向きの辺を指定します。画像は基準辺で横方向を固定しています。
  2. 不均一な列を円に含めてなぞります。「元の形に沿う」は曲線を残し、「列を滑らかに」は蛇行も減らし、「直線の列」は端の間を直線へ近づけます。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。
左:適用前/右:実際の処理結果。説明用メッシュをBlender MCPで撮影。

画像では横方向の間隔がそろい、縦の段数は変わりません。四角面の流れを使うため、三角面・枝分かれ・シャープ辺付近では範囲が止まる場合があります。頂点数は増減しません。

「横/縦」はなぞり始めの画面に対するメッシュの流れです。ワールドのX/Z軸固定ではありません。基準辺の直交側は「交差する流れ」で切り替えます。

形状復元

ブラシでなぞった部分を、記憶したモデルの形と大きさへ戻します。「元の形まで戻す」は標準でオンです。別の場所に置いた複製も、位置と向きを編集中のメッシュに合わせて復元します。

左:元のスザンヌ。中央:頭部にスムーズをかけた状態。右:顔を復元ブラシの実計算でなぞった結果。眉・鼻・口元の形を比較してください。「元の形まで戻す」オン、強さ1・反復1回・「現在の形を残す」0で20回処理しています。眼球とブラシ範囲外は変更していません。黄色い円は操作カーソルの例です。
左:元のスザンヌ。中央:頭部にスムーズをかけた状態。右:顔を復元ブラシの実計算でなぞった結果。眉・鼻・口元の形を比較してください。「元の形まで戻す」オン、強さ1・反復1回・「現在の形を残す」0で20回処理しています。眼球とブラシ範囲外は変更していません。黄色い円は操作カーソルの例です。
  1. 今の形を記憶する

    変形させる前に「形状を記憶する」を押します。バックアップが未指定なら、押した時点の今の形だけを記憶します。記憶後に変形させても、この形を手本になぞって戻せます。記憶がないままこのツールを使い始めた場合も、最初の変形前の形を自動で記憶します。通常のストロークでは上書きされません。

  2. バックアップがあれば一緒に記憶

    複製したバックアップなどを任意で指定して「形状を記憶する」を押すと、その形と今の形をセットで記憶します。「戻す形」で「記憶した形」と「バックアップの形」を選べます。切り替えるだけではメッシュは動かず、その後になぞった部分を選んだ形へ近づけます。バックアップの指定や編集だけでは記憶は変わりません。

  3. 編集・フィット後になぞる

    編集モードで「元の形まで戻す」をオンにします。しっかり戻すには強さ1・反復1回・「現在の形を残す」0にします。崩れた部分が円に入るサイズで短くドラッグし、ボタンを離して確定します。円の縁は弱く戻り、繰り返しなぞると元の形へ近づきます。標準入力は左ドラッグ。変更している場合はブラシ名の横のショートカット表示を確認します。

  4. 比較して調整

    Escでそのストロークを取り消し、Ctrl+Zで確定後も元に戻せます。弱く戻すには強さを下げるか「現在の形を残す」を上げます。フィット後の大まかな形や大きさを残して細部だけ戻したい場合は「元の形まで戻す」をオフにします。横からも見て、ボディへの貫通を確認してください。

Nパネルは上から元形状の準備、ブラシ開始、サイズ・強さ、復元設定の順です。選択マスクはパネル最下部にまとめています。

元メッシュは頂点数・頂点順・接続が一致する編集ケージが必要です。リメッシュやモディファイア評価後の別トポロジーには対応しません。完全な元形状への一致や貫通解消を保証する機能ではありません。ボディとの間隔は自動保護しないため、必要に応じてシェルフィットと併用してください。ウェイト/頂点/テクスチャペイントでは使用せず、編集モードに切り替えます。

動かない場合は、選択マスク、境界固定、Sharp/Creaseの保護、見える面のみの設定を確認します。「形状を記憶する」を再度押すとセットを更新します。バックアップを外して記憶し直すと、今の形だけのセットになります。記憶と切り替えはUndo対象です。記憶した形と選択状態は通常の.blend保存に含まれます。

範囲と隔離表示

隣のパーツまで動くときは「接続のみ」から試します。範囲の判定は押した時点で固定されます。別のまとまりを直すときは一度離します。

操作・設定使い方
範囲内すべて円の中の近くの頂点。つながっていない島も含みます。
接続のみ最初に触れた面から辺でつながる範囲。辺をたどる距離で減衰し、折り返して近いだけの面へ飛び移りません。
交差アイランド最初の島と面が交差してつながる島。A–B、B–Cが交差ならA〜Cを含みます。近いだけ・完全に内包されるだけの島は含みません。
選択をマスク/境界選択した頂点だけに制限、または開いた端を固定します。ペイントの面マスクとウェイトの頂点マスクも効きます。

対象は動かすメッシュ内の島です。島全体を無条件に動かすのではなく、ブラシ半径・減衰・マスクも働きます。対称設定がオンなら対応する反対側にも作用します。

選んだ部分だけを表示

Pieメニュー右下の隔離表示をクリックすると選択部分だけを表示します。もう一度クリックで解除。Shift+クリックでさらに絞り込み、Alt+クリックで1段戻ります。解除すると元の表示状態に戻り、修正した形は残ります。

ペイントでは有効な選択マスクを使います。マスクがなければ選択オブジェクト単位です。面が残る範囲を選んでください。隔離前に見えていたボディはフィット先として利用できます。

設定とショートカット

ヘッダー左端の設定ボタンからショートカット設定を開きます。4種はこのツール内のプリセットで、Blender全体のキーマップを切り替える機能ではありません。各プリセットの編集内容は保持されます。以下は初期割り当てで、変更済みのキーはPreferencesの表示が優先です。

機能・操作効果・使い方
Blender左ドラッグ:選択ブラシ/Shift+左:スムーズ(体積保持設定に従う)/中:体積保持ONのスムーズ/Ctrl+Shift+左:体積保持OFFのスムーズ/Shift+右:シェルフィット/右:Pie。F:サイズ、Shift+F:強さ。Alt+左:回転、Alt+中:パン、Ctrl+中:ズーム。
業界標準ブラシ操作とPieはBlenderプリセットと共通。S:サイズ、U:強さ。Alt+左:回転、Alt+中:パン、Alt+右:ズーム。
Softimage従来の割り当てを好みに合わせて編集するプリセット。初期状態は左:選択ブラシ/中:体積保持スムーズ/右:通常スムーズ/Ctrl+Shift+左:シェルフィット/Shift+マウス第4ボタン:Pie。F:サイズ、Shift+F:強さ。
カスタムすべて未割り当てから開始。ブラシ開始・なぞる操作・選択ブラシ・Pieなど、使うコマンドにキーを設定してください。

カスタム以外の初期設定ではマウス第4ボタンでブラシ開始。中ドラッグのスムーズはShell Fit Brushツールの使用中に働きます。Escでストローク取消、確定後はCtrl+ZでUndoします。

モードとカテゴリを選び、キー欄をクリックして割り当てます。編集モードのキーを全ペイントモードへコピーは、現在のプリセットの編集モード設定をウェイト・テクスチャ・頂点ペイントへ一括コピーします。コピー先の変更は上書きされます。

4種のプリセットと設定バックアップ。これらはPieメニュータブからも使用できます。撮影時はSoftimageを選択。
4種のプリセットと設定バックアップ。これらはPieメニュータブからも使用できます。撮影時はSoftimageを選択。

ストローク・減衰・筆圧

操作・設定使い方
サイズ・強さ円の半径と1回の効き方。サイズは画面のピクセル値です。
ドット/一定間隔/エアブラシマウス移動ごと/移動距離ごと/一定時間ごとに適用。間隔はブラシ直径に対する割合。エアブラシの周期は秒です。
散らし/安定化散らしは位置にばらつき、安定化はカーソルの動きをならします。移動ブラシと面移動は開始時の範囲を固定するので使用しません。
減衰中央から外縁へ弱くなる形を、プリセットかカーブで調整します。
筆圧サイズと強さを別々にオン/オフ。初期状態はオフ。4.5は直線的な筆圧反映、5.2は筆圧カーブも編集できます。実ペン機器は未検証です。
カーソル円の表示、色、減衰プレビュー、不透明度を調整します。

平坦化・等間隔・修復はドット指定でも移動距離で適用を整えます。筆圧・減衰・間隔・カーソルは専用Brushデータとしてシーンに保存され、ネイティブのペイントブラシは変更しません。ブラシ種類や基本のサイズなどはアドオン設定です。「パラメータ倍率」はサイズ・浮かし量・検索距離をまとめて換算する設定で、強さは変えません。

ペイントデータとシェイプキー

ウェイト・UV・画像・頂点カラーを保持します。ただし形が変われば模様の見え方は伸縮します。ペイント中のシェイプキー付きメッシュは、基本形と各キーへ同じ移動量を加えてキー間の差を保ちます。MirrorやSubdivisionが作る追加頂点ではなく元メッシュを編集し、モディファイアは適用しません。

Pieメニューの設定

Blender/業界標準は右クリック、SoftimageはShift+マウス第4ボタンで開きます。単独ボタンは方向へ動かして離すかクリックして実行します。複数ボタンや数値を含む方向は、目的のボタンをクリック/数値を編集します。

機能・操作効果・使い方
上/左上/右上選択をマスク/体積保持/ブラシ選択ウィンドウ
左/右造形保持/境界を固定
左下/右下影響範囲の3ボタン/ワイヤ・ワイヤ無し・隔離表示
真下サイズ・強さ・浮かし・検索距離・フィット対象

Preferences → Pieメニューで起動キーと8方向の機能を変更します。「空欄」で方向を空けられます。配置は全モード・全プリセットで共通、起動キーはモード・プリセット別です。「リングの配置をリセット」は配置だけを初期化し、キーは変更しません。対応しない機能はグレーアウトし、位置は維持されます。

Pieメニュー専用タブ:起動キーと8方向を設定。
Pieメニュー専用タブ:起動キーと8方向を設定。

設定のバックアップと復元

  1. Preferencesの「ショートカット」または「Pieメニュー」でショートカット/Pieを書き出しを押します。
  2. JSONファイルの保存先を指定します。4種すべてのプリセット・選択中のプリセット・Pieの8方向をまとめて保存します。
  3. 復元先でショートカット/Pieを読み込みを押し、そのJSONを選びます。現在の設定を残すなら先に書き出してください。

古いバックアップに存在しない新しいコマンドは現在の設定を維持します。ブラシの強さ・浮かし・対象オブジェクト・形状データはこのJSONに含みません。読み込みはPreferencesの保存を強制しません。自動保存をオフにしている場合はBlenderの「プリファレンスを保存」で次回起動にも残します。

動かないとき

操作できない原因は、Blenderの設定言語でビューポート上部に約4秒表示されます。同じ操作を繰り返すと表示時間を更新します。

機能・操作効果・使い方
頂点マスク:何も選択されていません頂点・辺・面を選ぶか、「選択をマスク」をOFFにします。ペイント時は有効な面/頂点マスクの選択も確認。
操作対象の頂点がすべて固定されています境界の頂点だけが対象です。「境界を固定」をOFFにするか、内側の頂点を含めます。
検索距離内にフィットできる面がありません検索距離を広げる、対象へ近づける、スポイトの対象を確認する、の順に試します。浮かしを増やしても探索範囲は広がりません。
フィット対象が見つかりません面のある対象メッシュを表示するか、スポイトで別の対象を指定します。明示対象が無効なときは他の物体へ自動で切り替わりません。
頂点マスク警告の表示例。説明用に同じ通知を表示してMCPで撮影。
頂点マスク警告の表示例。説明用に同じ通知を表示してMCPで撮影。
操作・設定使い方
何も動かない衣装がアクティブか、円の下に面があるか確認。選択をマスク・ペイントマスク・境界固定・見える面のみ・シャープ辺保護を確認し、強さと半径を少し上げます。
シェルフィットが別の面へ行く対象をスポイトで明示します。浮かし量と検索距離は別の設定です。
飾りが動かない/つぶれる全体を円に含め、造形保持をオン。厚みと隙間が両立しない場所では小さく動かすか浮かし量を調整します。
等間隔の方向が違う横/縦を変更するか、基準辺を指定します。四角面の流れが途切れる箇所では通常スムーズや面リラックスも検討します。
円やカタログが見えないShellFitBrushツールが有効か、カーソル表示とカタログ表示がオンか確認します。ポップアップの上では円は出ません。
エラーが出たエラーポップアップを閉じてから再操作します。再現する場合はBlender版・ブラシ名・モード・設定・再現手順を添えて報告してください。
パーツ修復(実験的機能)

ブラシ選択ウィンドウの修復カテゴリ(実験中)から選びます。詳細設定はサイドバーにもあります。幅、断面、境界、飾りの復元、間隔の修復があります。周囲へ合わせる自動方式と、保存した形へ戻す方式があります。元形状へ戻す操作には保存済みの基準、または対応する元メッシュが必要です。

接触保護・メッシュの流れ・参照の有無によって効果が弱い/止まる場合があります。一般的な整形は上のブラシから始めてください。これらを確実な自動修復としては扱いません。

ジオメトリ選択ブラシ

編集モードでブラシ一覧またはカタログの「ジオメトリ選択ブラシ」を選びます。矢印ボタンまたはCでも直前の変形ブラシと切り替えられます。左ドラッグで選択し、離して確定、Escでストロークを取り消します。頂点・辺・面の選択モードとビューのX-Rayに従い、非表示の要素は変更しません。

ビュー下部の標準アイコンは左から置換・追加・削除・反転・交差です。クリックまたはShift+1〜5で切り替えます。反転はストローク中に同じ要素を何度なぞっても1回だけ。交差はストローク開始時の選択のうちなぞった部分を残します。

操作・設定使い方
BlenderShift:追加/Ctrl:削除/Shift+Ctrl:反転
業界標準Shift:反転/Ctrl:削除/Shift+Ctrl:追加
SoftimageShift:追加/Ctrl:反転/Shift+Ctrl:削除

プリセットはヘッダーまたはショートカット設定で変更できます。「ジオメトリ選択ブラシ」カテゴリでキーを編集します。カスタムは未割り当てから設定でき、各プリセットの編集内容を保持します。CとShift+1〜5はこのアドオンの既定キーです。

選択部分だけ表示する目のアイコン

ヘッダーとビュー内GUIの5つの選択方法の右隣にあります。頂点・辺・面を選んで目を押すと、選択部分だけを表示。再度押すと元の表示状態に戻ります。元から非表示だった要素は非表示のまま、隔離中の形状編集は残ります。

同じ位置に重なった頂点も選択できます。非表示の要素は選択対象になりません。頂点だけの小さな選択ではブラシが拾える面が残らない場合があるため、編集したい面を含めて選びます。

ヘッダー:5つの選択方法の右にある目で隔離表示。未隔離の状態。
ヘッダー:5つの選択方法の右にある目で隔離表示。未隔離の状態。
ビュー内GUI:右端の目も同じ機能です。
ビュー内GUI:右端の目も同じ機能です。

更新履歴

1.0.1:検索・選択・ブラシ一覧の読み込みを軽量化。ショートカットとPie配置のJSONバックアップ、ビューポート警告、選択部分の隔離ボタンを追加。
1.0.0:正式リリース。UIを日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語の8言語に対応。Blenderの言語設定と「インターフェイス」「ツールチップ」の翻訳に従います。マニュアルは日英切替です。
0.2.1:Blender 4.5の減衰・筆圧・Undoに対応。詳細/簡易マニュアルと9種類の実処理比較画像を追加。
0.2.0:形状保持・面移動・範囲選択・Preferencesを統合し、リリース向けに整理。