LIMINAL WALKER / GUIDE
20 WORLDS
cvELD / FIRST-PERSON EXPLORATION

ユーザーマニュアル

自分の目線で歩く。好きな場所へ飛ぶ。気に入った道を映像とカメラに残す。

VERSION 0.6.7BLENDER 4.5+EEVEE / CYCLES2026-10-20
目次を開く

つくった世界へ、歩いて入る

Liminal Walkerは、Blenderのシーンを一人称で探索するアドオンです。歩く、飛ぶ、ライトで照らす。その体験をMP4やカメラのキーフレームに残せます。Liminal Forgeとの同梱ツールですが、単体でも使えます。

Liminal Walker 0.6.7 / Blender 4.5以降

このマニュアルの画面と6本の映像はBlender 5.2.2 LTSで収録しています。同梱のLiminal Forge 1.6.1もBlender 4.5以降に対応しています。

  1. 入手したセットZIPを解凍してから、編集 → プリファレンス → アドオン → ディスクからインストールで、中のWalker製品ZIPを解凍せずに指定して有効にします。ForgeとSandboxの製品ZIPは個別に導入します。外側のセットZIPは直接インストールできません。
  2. 床のあるシーンを開き、3Dビューポートをオブジェクトモードにします。
  3. ビューポート上でNを押し、Liminal Walkerタブを開きます。
  4. 歩いて探索を押します。マウスで視点、WASDで移動。Escで編集に戻ります。
探索の開始、開始フラグ、目線の高さ、マウス感度。実際のパネルを展開した画面。
探索の開始、開始フラグ、目線の高さ、マウス感度。実際のパネルを展開した画面。

基本操作6つの歩行映像MP4録画

Forgeで生成、Walkerで探索

  1. Liminal Forgeタブで背景を選び、世界をつくるします。
  2. 生成されたシーンのままLiminal Walkerタブへ切り替えます。Forgeが用意したカメラから開始できます。
  3. 床や壁の位置を調整してから歩いて探索を押します。
  4. Escで探索を終了し、Forge側で水・雲・光・素材を調整します。再びWalkerへ入ると、新しい形状で衝突判定を作り直します。

2つのアドオンは別のNパネルタブです。説明ページも上部のLiminal Forge / Liminal Walkerで切り替えられます。通常のBlenderシーンなら、Forgeを有効にしなくても探索できます。

探索中は操作をWalkerが受け取ります。ほかのツールで編集するときは、先にEscで探索を終了してください。

6つの世界、5秒の散歩

現在のForgeで生成した背景を、Walkerの歩行・衝突判定と録画機能で撮影しました。画面内の映像は自動で繰り返し再生します。各5秒、音声なし。経路は収録用に自動操縦しています。

映像はWindows / Blender 5.2.2 LTS / EEVEEで収録。実際の動作速度はシーンやGPUによって変わります。水面は歩行床として扱いません。

まず覚える操作

初期操作動作
マウス / WASD視点 / 前後左右に移動
Spaceジャンプ。フライ中は上昇
Shiftダッシュ
Ctrl滑らかにしゃがむ。ダッシュ中はスライディング。フライ中は下降
Shift + ホイール歩く速さを上げる・下げる
H歩行とフライの切り替え
左クリック手持ちスポットライトの点灯・消灯
右クリックを押し続ける双眼鏡。押している間のホイールで倍率を調整
Tab / 中クリック探索メニュー
Shift + H操作説明などの探索UIを隠す・表示
Esc探索を終了し、編集中の画面へ戻る

これは初期設定です。ショートカットを変更した場合は設定側の表示が優先されます。中央のレティクルは70%透明です。探索UIを隠すと説明や状態表示が消えますが、中央のレティクルは残ります。録画にはこれらのUIは入りません。

いつも同じ入口から始める

  1. 探索を終了し、開始地点の床付近へ3Dカーソルを置きます。
  2. 開始フラグを作成・選択を押します。
  3. Gでフラグを移動し、R→Zで向きを変えます。フラグの矢印が正面、原点が足元です。
  4. 歩いて探索を押して、入口と向きを確認します。

開始フラグ欄のフラグが優先されます。指定がなければシーン内の開始フラグを探します。フラグはレンダーに映らず、探索中も一時的に非表示になります。

フラグがなければ開始位置を使います。カメラ/ビューポートではシーンカメラ、カメラがなければ現在のビュー。現在のビューポートでは現在の視点です。開始フラグを使わない場合はOutlinerから削除します。フラグを複数置く場合は、使うものを欄で明示してください。

フラグは床の近く、壁から離して配置します。地面が見つからない・位置が塞がっている場合は、場所を変えて入り直してください。

自分に合う目線と操作感

設定調整方法
目線の高さ(cm)120〜180cm。初期値160cm。探索を終了して変更し、入り直します。
マウス感度初期値2.0。0.1〜4.0で調整します。
歩く速さ初期値3.4m/s。ゆっくり鑑賞したいときは下げます。探索中はShift+ホイールでも調整できます。
視野角 / 双眼鏡の視野角通常の画角と、右クリック中の狭い画角。小さな値ほど拡大して見えます。
ライトの強さ手持ちスポットライトの明るさ。暗い部屋を照らすときに調整します。
探索品質開始ボタンの上で選びます。「なめらかさ優先」はEEVEEを軽くしてビューポートを縦横1/2、「ドラフト(最軽量)」は影・レイトレーシング・ボリューム・合成を省いて縦横1/8で表示します。「シーンの画質を使用」はシーンのサンプル設定を保ちます。探索を終えると一時的な品質設定を戻します。
移動と視点の設定。衝突判定コレクションもここで指定します。
移動と視点の設定。衝突判定コレクションもここで指定します。

ドラフトは探索中だけGPU画像テクスチャにもBlenderの縮小制限を適用します。元画像は変更せず、終了時に制限を戻します。ドラフトで録画した映像には、その簡略化された見た目が反映されます。

同じ水路を2つの画質で比較

左が「なめらかさ優先」、右が「ドラフト」。同じ歩行経路・時刻・出力画素数を並べた3秒の比較です。
新しい夢のプール/960×540なめらかさ優先ドラフト
処理時間の中央値811.7ms238.9ms
描画処理の換算速度1.23 FPS4.19 FPS

このシーンではドラフトが換算で約2.96 FPS、240.7%速くなりました。なめらかさ優先では半透明の水面が重い設定です。Windows、Blender 5.2.2 LTS、RTX 5090で同じ経路を72フレームずつ撮影し、冒頭8フレームを除いた中央値です。水面更新・歩行計算・GPU描画・画像読み戻しを含む隔離撮影の換算値で、実画面に表示されたFPSやすべてのシーンの性能を示す値ではありません。比較動画は撮影したフレームを24 FPSで並べたもので、リアルタイム録画ではありません。

広い画角や速い移動が苦手な場合は、画角と速度を下げ、しゃがみや双眼鏡の変化もゆっくり試してください。シーン全体の単位設定も、移動距離と目線のスケールに影響します。

歩ける場所を用意する

探索を開始すると、シーンのメッシュから衝突形状を作ります。Geometry Nodesの評価結果も対象です。壁を避け、床に立ち、階段や坂を上り下りできます。細い穴や急な段差など、体が通らない形状には入れません。

重いシーンでは、床・壁・階段だけを集めた軽いコレクションを作り、移動と視点 → 衝突判定コレクションへ指定します。指定した形状で歩行判定し、装飾や高密度の樹木は見た目として残せます。

  • 床には実際の面が必要です。水面だけでは地面になりません。水中を泳ぐ機能はありません。
  • 探索開始後に形状を変更した場合は、終了して入り直し、判定を更新します。
  • 天井が低すぎる入口、狭い階段、密な根などは移動を妨げます。開始地点に余裕を持たせます。
  • フライでも衝突判定はあります。壁をすり抜けるモードではありません。

飛ぶ、照らす、気になる場所へ戻る

空を飛ぶで開始するか、探索中にHでフライへ切り替えます。WASDはカメラの向きに沿って移動し、EまたはSpaceで上昇、QまたはCtrlで下降します。高い天井や上階を確認した後、Hで歩行へ戻れます。

左クリックでライトを点灯・消灯。右クリックを押し続けると双眼鏡になり、離すと元の画角へ戻ります。双眼鏡中のホイールは倍率、Shift+ホイールは歩く速さです。

Tabまたは中クリックで探索メニューを開きます。モード、UI表示、録画、カメラ記憶などの操作を選べます。メニューを開くと移動は止まりますが、録画とカメラ記憶は継続します。

操作戻り先
B現在地をブックマーク
Backspaceブックマークへ戻る
Homeこの探索の開始位置へ戻る
Blender 4.5のプールをWalker 0.6.7で録画した3秒の映像。ドラフト画質で視点を動かしています。

Walker 0.6.7では、Blender 4.5で録画画像が格子状に崩れる問題を修正しています。旧版を使っている場合は、探索を終了して更新してください。

歩いた映像を、そのまま保存

  1. 先に.blendファイルを保存します。
  2. 動画の録画パネルで録画サイズを720pまたは1080p、録画フレームレートを24または30fpsに設定します。
  3. H.264エンコードに対応した外部FFmpegを用意します。PATHに登録されていれば自動検出、見つからない場合はパネルのFFmpeg欄へ実行ファイルを指定します。
  4. 探索しながら録画で開始します。通常の探索中ならRでも開始・停止できます。
  5. Rで録画を停止するか、Escで探索ごと終了します。保存完了の表示を待ち、Recフォルダーを開くで確認します。
録画設定とRecフォルダーへの導線。未保存のシーンでは先に保存します。
録画設定とRecフォルダーへの導線。未保存のシーンでは先に保存します。

出力はblendファイルと同じ場所のRecフォルダーです。シーン名と日時などを付けたMP4を作成します。画面にはカメラから見た背景が入り、操作説明やメニュー、レティクルは入りません。音声は収録しません。

描画が重いとき

低い録画サイズ、軽い探索品質、雲やフォグの密度を下げた状態を試します。描画が間に合わない場合は同じフレームを補って時間を保つため、設定したfpsのすべてが異なる画像になるとは限りません。

録画中は.partial.mp4、完了時は.mp4になります。失敗時は録画ログを確認します。完了前にBlenderを閉じないでください。MP4に並ぶ.take.jsonはリプレイ用です。

歩いた軌跡を、編集できるカメラに

カメラ記憶は動画ではなく、カメラの位置・向き・レンズをキーフレームとして保存します。後からEEVEEやCyclesでレンダーする場合、こちらが便利です。外部FFmpegは不要です。

  1. カメラ記憶 → 記録先 → 新規カメラを選びます。
  2. タイムラインの開始したいフレームを選び、探索してカメラを記憶を押します。通常の探索中ならKで開始・停止します。
  3. 歩いた後、Kで記憶を停止するかEscで終了します。
  4. 記憶したカメラを再生を押すと、記録したカメラへ切り替わりタイムラインで再生します。
  5. キーを調整し、blendファイルを保存します。
記録先の選択と、キーフレームの再生。まず新規カメラを選ぶと安全です。
記録先の選択と、キーフレームの再生。まず新規カメラを選ぶと安全です。

既存カメラへ記録する場合は、同じシーンの編集可能なカメラを指定します。元のアクションとカメラデータを保持し、新しい動き用のアクションを割り当てます。コンストレイント、ドライバー、NLA、デルタ変換などがあるカメラは使えない場合があるため、新規カメラを選びます。

記録は現在のフレームから、シーンのfpsに合わせて作成します。双眼鏡の画角変化も記録しますが、手持ちライトの点灯アニメーションは記録しません。適用に失敗した動きはTextデータLW / Unapplied camera motionに保持されます。

映像とカメラ記憶の使い分け

方法用途と必要なもの
MP4録画その場の映像をすぐ見せたいとき。保存済みblendと外部FFmpegが必要。
最後の探索を再生MP4と同時に保存したtake.jsonから探索経路を再生。現在のシーンの形状と見た目を使います。
カメラ記憶タイムラインでキーを編集し、レンダーし直したいとき。新規または既存のカメラに保存。

最後の探索を再生はシーン全体を元に戻す機能ではありません。背景を変更すると、同じ経路でも映るものが変わります。MP4と同名のtake.jsonを一緒に残してください。MP4単体の視聴にはtake.jsonは不要です。

最終レンダーでは探索を終了し、記憶したカメラをシーンカメラにして、解像度・フレーム範囲・出力先を設定します。Cyclesならマテリアルやボリューム、照明の見え方を改めて確認してください。WalkerはレンダーファームやCyclesのリアルタイム録画機能ではありません。

操作を変えたら、保存まで

  1. 探索を終了し、Nパネルのショートカット、またはプリファレンス → アドオン → Liminal Walkerを開きます。
  2. 移動と視点・記録のタブを切り替え、変更する行を展開します。キー、修飾キー、イベントの種類を設定します。
  3. ショートカット設定を保存を押します。未保存の表示が消えたことを確認します。
  4. 探索に入り直して試します。Escによる終了は固定です。
移動と視点・記録の設定。変更後は「ショートカット設定を保存」を押します。
移動と視点・記録の設定。変更後は「ショートカット設定を保存」を押します。

キー設定はblendファイルではなくBlenderのユーザー設定に保存します。Blenderの別バージョンや別プロファイルを開いた場合は、同じ設定が自動で引き継がれるとは限りません。重複キーを避け、操作できなくなった場合はEscで戻って修正します。

開始できない・重い・保存できない

症状確認すること
探索に入れないObject Modeの3Dビューポートから実行。別の探索を終了。パネルに表示された理由を読み、フラグ・床・衝突判定コレクションを確認します。
その場から動けない開始フラグを壁や装飾から離し、足元の床を確認。形状変更後は探索を開始し直します。
描画が重い探索品質を軽くし、録画を720pへ。Forgeの雲・フォグ・高密度素材を調整。衝突形状が多い場合は軽い衝突判定コレクションを指定。
録画が始まらないblendを保存。FFmpegの場所とH.264対応を確認。出力フォルダーの書き込み権限・空き容量・録画ログを確認します。
キー設定が消える変更後の「ショートカット設定を保存」を確認。同じBlenderバージョン・同じユーザー設定を使用しているか確認します。
カメラ記憶が適用できない記録先を新規カメラへ変更。既存カメラの制約やドライバーを確認。保持されたTextデータを削除せず、エラー内容を控えます。

更新前に探索と録画を終了し、blendファイルを保存します。新しいパッケージへ更新後、Blenderを再起動してください。問い合わせにはBlenderとWalkerのバージョン、操作手順、パネルのエラー、録画ログを添えると確認しやすくなります。

2つのツール、2つの役割

Liminal Forgeは背景生成・水・雲・光・素材調整。Liminal Walkerは探索・録画・カメラ記憶です。それぞれ独立して有効化できます。建築や破壊を行う別アドオンLiminal Sandboxの機能は、このWalkerガイドの対象ではありません。

アドオンのコードはGPL-3.0-or-laterです。外部から取り込んだアセットや画像は、それぞれのライセンスに従ってください。サポートと更新情報はcvELDで確認できます。

↑ 先頭へ戻る